ITの人材が複業を探す方法やどれくらい収入を増やせるのかを解説

日本における「働き方改革」の進展に伴い、副業（複業）に取り組む人の数が増加しています。新型コロナウイルスの影響で本業がリモートワークに変わったり、時間に余裕ができたことも影響しているでしょう。

ITエンジニアやSE、ITコンサルタントなどの職種の中にも、副業（複業）に挑戦したいと考える人が増えています。IT系職種の人々にとって、副業を始めやすい機会は多い一方で、それに特有の課題も存在します。

そこで、IT関連の方々が副業や複業を始めたいと考える際には、得られる収入の見込みや複業の探し方などをまとめました。

IT人材の複業でどれくらい収入が増やせる？

ここからはIT人材の複業でどれくらい収入を増やせるのかについて解説していきます。

IT系複業の平均額とは？

副業や複業を考える際には、収入の増加について興味を持つ方も多いでしょう。とある最近の調査では、副業をしている方々の平均月収が6.8万円で、時給は1652.1円という結果が報告されています。

ただし、IT系は専門職であるため、IT系の副業に焦点を当てると、月収や時給などの数字がさらに高くなる可能性があります。 もちろん、仕事の種類や内容によっても異なりますし、高収入の仕事を見つけられるかどうかによっても差が生じるでしょう。

スキルアップを目的に複業を行う人も

収入アップだけを目指して副業や複業に取り組むと、継続が難しい側面もあると考えられます。収入だけでなく、他にも多くの利点に目を向けることで、副業や複業へのモチベーションが高まるかもしれません。

例えば、転職や独立に向けて人脈を広げることは、副業や複業の大きなメリットです。さらに、挑戦することでスキルアップのきっかけにもなるでしょう。これらの利点は長期的に見れば収入増加に繋がる可能性もあります。

また、副業や複業での収入増加に伴い、お金の管理も重要になってきます。特に、正社員が個人的に副業や複業に従事する場合、確定申告などの手続きも増えます。こうした点についても、手間がかかることを認識しておく必要があります。

将来フリーランスになる可能性を検討している方にとっては、独立前にお金の管理に関する実践的な知識を得られる良い機会となるでしょう。

ITの人材が複業を探す方法

ここではITの人材が複業を探す方法について解説していきます。

エージェント

クラウドソーシングサービスは、基本的には受注者と発注者が直接コミュニケーションを取りますが、エージェントサービスの特長は自分に最適な案件を紹介してもらえることです。

かつては転職や人材派遣に関連するエージェントサービスが一般的でしたが、最近ではIT関連のフリーランス案件を提供するサービスも増加しており、副業や複業を模索する際にも利用されています。また、地方での副業に特化したエージェントサービスも登場しています。

エージェントサービスを活用する利点は、自ら案件を探す手間を省けることが挙げられます。さらに、エージェントサービスが一定の基準で案件を選定しているため、安心感も得られます。

ウェブサイトに情報が掲載されている一方で、キャリアコンサルタントに相談しながら選ぶことも可能です。自らのキャリアアップを目指す場合には、自身の希望に合った案件を見つけやすいでしょう。

更に、単価が高い案件が多く、価格交渉などもエージェントサービスが代行してくれるなど様々なメリットがあります。優良な案件を得るためには、高い技術と豊富な経験が不可欠です。

一般的なクラウドソーシングサービスは登録が容易ですが、エージェントサービスは専門性が高く、登録には一定のハードルがあります。また、クラウドソーシングサービスでは即日での業務開始が可能なことが多いですが、エージェントサービスでは契約手続きなどに時間がかかり、実際に作業を開始するまでには時間がかかります。

クラウドソーシング

日本国内でも広まりつつあるのは、クラウドソーシングサービスという方法で副業や複業を見つける手段です。クラウドソーシングサービスは、ウェブサイトを介して、仕事をしたい人と発注したい人をつなげるサービスです。

フリーランサーや、副業を考えている会社員、主婦など、多くの方々がこのサービスを利用しています。働き方の多様化が進む中、日本のクラウドソーシング市場は急速に拡大しています。

クラウドソーシングサービスで取り扱われる仕事は、短期かつ小規模な案件が中心です。そのため、副業を始めやすい仕事が多いのが特徴です。IT関連では、ウェブサイトやアプリの開発、サーバーの構築などが主な案件として挙げられます。

また、開発以外の仕事も、例えばテクニカルライティングなどが掲載されています。副業を手軽に見つけられる一方で、報酬がやや低めの案件も多いという点が短所と言えるでしょう。

さらに、クラウドソーシングサービスの中には、仕事を受注する側が仲介手数料を負担しなければならない場合もありますので、事前に確認しておくことが重要です。さらに、発注する側のハードルも低く、企業だけでなく個人も発注できる場合もあるため、多様なクライアントが存在します。

どんなクランクや展開やも想像できる幅広いチャンスがあるため、自分に合った案件を探すのに適しています。

まとめ

IT関連の会社で副業が許可されるようになってきた中、エンジニアやSEなどのIT関連職業の方々は副業をしやすいという印象を持っているかもしれません。しかし、現実を見ると、多忙で時間が確保できないという問題が大きな障害になっていることが明らかになります。

中には副業を始めた結果、過労に陥ったというSEの方のケースもあります。このような状況になると、本業だけでなく生活にも支障が出てしまいます。IT業界では、一時的な収入アップよりも、まずは無理のない範囲でできる副業や複業から始めることが現実的です。

そのためには、開発業務のような重い仕事よりも、軽快に取り組める仕事に挑戦するのも一つの方法です。講師やコンサルタントなどの職業であれば、将来の転職やフリーランスとして独立する際にも大いに役立ちます。

成功するためには、自分に合った副業や複業を選択することが重要です。自分に適した副業や複業を見つける方法も、現在では増えています。「時間がない」「人脈がないし…」「営業が苦手」といった理由があっても問題ありません。

クラウドソーシングサービスやエージェントサービスを利用すれば、新しい仕事に出会えるチャンスがたくさんあります。

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[取材・編集　KROW編集部]