【コワーキングスペース】利用の仕方
【コワーキングスペース】利用の仕方|エリア別立地状況
コワーキングスペースは、年齢や性別などの関係なく、異業種や仕事を持った利用者たちが同じ場所で、会議室、机や椅子、ネットワーク施設などのインフラが整っている空間をシェアしながら、仕事をする場所のことです。コワーキングスペースの施設数は圧倒的に南関東に多く、次に関西が続きます。特に東京都のコワーキングスペース施設の増加が目立っています。ここで、コワーキングスペースを利用する利点や利用方法を詳しく説明します。どのエリアに多いのかを知ることで、実際利用する際に、ご自分の働く時間に合った施設を選び、料金システムを検討できるようになります。
【コワーキングスペース】空間シェアとエリア別立地状況
コワーキングは、「Co(ともに)」と「Working(働く)」という2つの英単語から作られた造語で「ともに働く」という意味です。コワーキングスペースは、フリーランスやテレワーカー、ノマドワーカーなどの独立した個人の利用が多く、このような縛りがない環境で働く方達のワークスタイルを支えています。起業のときに、オフィスを構えるのではなく、コワーキングスペースを利用することもあります。
コワーキングスペースの特徴は、カフェのようにオープンスペースで空間をシェアした、フリーアドレス形式の作業スペースです。個人の専用座席でないため、空いている席から自由に選び、席を途中で移動することが可能です。
この作業スペースに、ネット環境やコピー機などオフィスと変わらない環境が整っているので、スムーズに仕事に取り掛かれます。コワーキングスペースは広い空間が一つになっているために、ほかの利用者とコミュニティ形成しやすい環境になっています。
このようなワークスタイルを支えてくれるコワーキングスペースですが、どこにあるのでしょうか? 一般社団法人大都市政策研究機構が出している報告によれば、コワーキングスペースの施設数は、南関東820施設(2021年)から、864施設(2022年)へと、年間5.4%増加となり、関西も326施設(2,021年)から、353施設(2022年)へと、年間8.3%増加となっていた。都道府県別で見ると、東京都(611施設→641施設、4.9%)施設の増加が目立つ。周辺三県の埼玉県、千葉県、神奈川県でも増加傾向にあり、埼玉県(13.2%)、千葉県(6.5%)と増加率が高かった。大阪(11.5%)、京都府(7.1%)、兵庫(4.3%)で増加傾向にあったことがわかっています。
施設の立地状況を全国都市別に施設数の多い順に、東京23区、大阪市、横浜市、福岡市、名古屋市になっています。その後に、京都市、札幌市、神戸市、仙台市、川崎市、広島市といった政令指定都市が続きます。
東京都内で見ていくと、コワーキングスペースが数多く存在しています。東京駅は多くの路線の乗り入れと、3つの新幹線が発着する交通の要になっています。東京駅近くのエリアと都内代表エリアである新宿、渋谷、池袋、品川、上野・秋葉原といったところが商業・経済・文化の中心地になっています。つまり、このエリアにコワーキングスペースが集中している状況です。そのほかの見方で、渋谷区、千代田区、新宿区、台東区、中央区、世田谷区、品川区、大田区、目黒区、港区、江戸川区、板橋区、三鷹市のエリアも検討してみてください。
では、コワーキングスペースで何ができるのかを見ていきましょう。
【コワーキングスペース】こんなサービスあります
コワーキングスペースで利用できるサービスには、次のようなものがあります。
- 法人登録の住所使用
- 郵便物の受け取り・郵送
- 電話の取り継ぎ
- ビジネスマッチング
- 専門家による支援・紹介
- 秘書業務の代行(事務作業、通訳サービスなど)
- イベント(セミナー、交流会など)
サービス内容は施設によって異なります。利用料金のほかに有料サービスがあり、料金システムに違いもあるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
【コワーキングスペース】の利用方法
自分の働く時間に合った施設を探すのが一番のポイントです。
朝9時〜10時から夜19時〜22時までが一般的です。しかし、都市部では24時間営業のコワーキングスペースがあります。また、平日だけでなく、土日や祝日も営業している施設もあります。事前に確認しておきましょう。
料金システムとして、主に「会員制(月額制)」、「ドロップイン(一時利用)」の2つがあります。
会員制(月額制)
会員制は月額定額の利用料を支払うシステムのことです。利用回数が多いほどお得なプランです。利用するには、事前に審査登録する必要がありますが、継続的に仕事場所を確保できるメリットがあります。自分の固定席を確保できるプランや「平日デイタイムプラン」「週末プラン」などもあります。
ドロップイン(一時利用)
ドロップインとは、コワーキングスペースを一日単位または時間単位で利用できるシステムです。使えるスペースはフリーアドレスの席のみとなります。施設内のWiHiやフリードリンクなどは自由に利用できます。事前の登録や予約が要らず、空いていればすぐに利用できる点がメリットです。コワーキングスペースを使う頻度が少ない方、予定が立ちにくいかた、移動の多い方に向いています。利用頻度を考慮して事前に検討して見てください。
まとめ
この記事では、コワーキングスペースがどのようなものなのか。どのエリアにあるのか。コワーキングスペースで受けられるサービスも数々や利用の仕方、メリット、注意点についても解説してきました。都市部に集中して展開されている傾向にある現実を踏まえて、事前に調査し、自分に合う条件、希望の時間に利用できるよう、コワーキングスペースを選ぶ際に参考にしてください。ご希望通りの快適なコワーキングスペースを得ることができれば、快適に仕事をして、効率を上げ収入に結びつくことでしょう。
参考文献
一般社団法人大都市政策研究機構、調査研究レポート(第6回)「日本のコワーキングスペースの拡大」(2022年12月版)
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[取材・編集 KROW編集部]
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