【フリーランス】始めるならこの方法〜エージェントサービスの活用

業務委託・フリーランス

【フリーランス】始めるならこの方法

フリーランスは、テレワークが浸透して、目指す方が増加傾向にあります。パソコンをネット環境があれば時間や場所にとらわれずに働くことができます。仕事の内容を自分で選べるなどのメリットがあるフリーランスですが、一方デメリットもあり、実際にはどうなのかを解説します。フリーランスは全てを自分で行う必要があります。案件の獲得、収入に直結の本業業務、仕事を取るための営業、経理や事務作業、社会保健関連の手続き、確定申告や納税などが発生します。この時助けになるのが、エージェントサービス(以降エージェントとします)です。この記事を読むと、エージェントの活用について理解でき、サポートを受けると本業に集中できるようになります。エージェントについて詳しく解説します。

【フリーランス】は働き方の一つ 今後さらに注目!

フリーランスは、特定の企業や団体に所属したり、特定の組織の活動に専従しておらず、業務委託などにより自らのスキルやノウハウをサービスや成果物を通じて提供し、その対価として報酬を得ます。それによって生活する、社会的に独立したライフスタイルの個人事業主を指す総称です。つまり、「フリーランスは、会社に属さず独立した立場で、企業などから仕事を請け負っている人」を指します。この形態をとっている人のことを「フリーランス(フリーランサー)」と呼ぶこともあります。

フリーランスと混同されやすいのが、「個人事業主」です。「個人事業主」は税務署に開業届を提出し、個人で事業を行っている人のことです。フリーランスが働き方をあらわし、個人事業主は税務上の区分を指します。具体的には、個人が持つスキルや資格などを活かして、時間と場所を選ばずに仕事ができるプログラマー、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、ライター、コンサルタントなどの職業が多く、企業に属さないインストラクターや講師もフリーランサーの一つです。

ランサーズの『新・フリーランス実態調査2021〜2022年版』によれば、2022年フリーランス人口は、2021年より515万人増えて1,577万人となり、経済規模が2021年より6.2兆円増加し23.8兆円となっています。調査開始の2015年と比較すると、フリーランス人口は、2021年までに68.3%(640万人)、経済規模は62.7%(9.2兆円)増加していることがわかっています。2019年からの数値を見ても、コロナ禍でフリーランス市場は大きく拡大したことがわかります。今後もさらに注目が高まる期待が持てる分野です。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスの条件は、特定のスキルやノウハウを持っていることです。フリーランスの働き方のメリット・デメリットはどんなものがあるのかを紹介します。

フリーランスのメリット

◉働き方の自由度が高い

会社や組織に所属していないため、働く時間や場所だけでなく、休日など自分の意志でコントロールできます。働く時間を、午前中は仕事をして、午後からジムや買い物に行く。平日に休みを取り、土日は仕事をする。働く場所を、自宅やカフェ、旅行先にするなど選択肢を増やすことができます。しかし、請け負う仕事によっては、会社に常駐する条件だったとか。また、仕事場所や時間がクライアントによって定められていることもあります。

もし、ご自分がフリーランスとして叶えたい働き方がある場合は、請け負う仕事や契約内容を事前にしっかり確認し、自分の理想を実現できる仕事を選ぶことが必要です。

◉仕事の内容を自分で選ぶことができる

フリーランスは、自分が得意な分野の仕事だけを受けることができます。苦手な仕事は断るなどの選択ができるようになります。

◉収入アップが図れる

フリーランスは、自分で仕事を選ぶため、単価が高い案件を優先して受けることで収入アップが目指せます。また、仕事を増やして、年収アップを図ることもできます。

フリーランスのデメリット

▷収入が不安定になる

フリーランスは、自分がした仕事の分しか収入を得ることができません。上限なく収入アップが望める一方で、仕事が途切れて収入がゼロになってしまうことがあると、生活が不安定になることもあります。

▷自己管理スキルがより必要になる

ご自分で働く場所や時間管理、仕事のスケジュール管理も自分で決めることになります。全てが自由なので、楽なイメージを持つことがありますが、実際では、決断や判断に伴う労力や責任があります。メンタルコントロール、モチベーションコントロール、体調管理が必要です。会社員の時よりも自己管理やスケジュール管理が負担になることがあります。

▷会社員が受けられる保険料負担や有給休暇、福利厚生などがない

会社員時代と比べ、フリーランスになってから自分が支払う社会保険料が高くなっていることに驚くことがあります。会社により設けている育休・産休などの制度はありません。ライフイベントに伴う収入の変化を考慮する必要があります。

▷他者との関わりが減る

フリーランスは、会社に属さないため、基本的に他者との関わりが減る傾向にあります。人間関係のストレスは減りますが、さみしさを感じるフリーランスもいます。そのような時に孤独になり過ぎず、どこかで緩くつながる工夫が必要になります。例えばコワーキングスペースの活用を考えたり、フリーランスチームを組んだりなど、人との関わりを意識して増やすことも精神的な支えになるでしょう。

【フリーランス】で活躍する〜準備に必要なことと注意点・・

フリーランスになる前の準備はどんなことが必要なのか、それに加え注意点を説明します。

仕事を探す

仕事の取り方は人によりさまざまです。自分のスキルや得意分野を知っている人や会社から仕事を受けるのが理想ですね。できることや仕事の進め方をお互いに知っているもと同僚や先輩・後輩から仕事依頼を受けることができれば、受注後のトラブルを減らすことができます。

『フリーランス白書2023』によれば、フリーランスの仕事獲得経路の中で最も収入が得られる仕事の経路は、人脈33.6%、過去・現在の取引先33.5%、エージェントサービスの利用12.4%となっている。最も収入が得られる仕事獲得経路の実績で、人脈が2019年43.3%から2023年33.6%と割合が下がり、エージェントサービスは2019年6.8%から2023年12.4%と割合が上がっていることがわかっています。

健康保険・年金の切り替え手続きをする

会社員からフリーランスになる場合、所属していた健康保険から国民健康保険への切り替えが必要になります。また、厚生年金から国民年金への平行手続きも忘れず行いましょう。

開業届の提出、その他の必要書類の準備をする

フリーランスになる場合、「開業届(個人事業主の開業・廃業等届出書)」を税務署に提出するのがおすすめです。スリーランスは「申告納税制度」になっていて、自分で税金を計算して納税することになっています。開業届を提出する時同時に「所得税の青色申告承認申請書」税務署に提出しておくと、一定の所得税控除が受けられる「青色申告」が利用可能となります。そのほかには、契約書や見積書、請求書、納品書などの書類作成と発行は自分で行う必要があります。各種書類のテンプレートを作成しておくとよいでしょう。

▷未経験の仕事でフリーランスになるのはかなり難しい

会社で働き続けるのは厳しいと感じている人、人間関係に疲れて会社を辞めてフリーランスになりたいと考える人もいますね。しかし、未経験の仕事でいきなりフリーランスになり、仕事をするのはハードルが高いです。

そこで、まず会社員として働きつつ、フリーランスでやってみたい仕事の勉強をして、副業としてやってみるのがおすすめです。実務でやってみたい仕事のスキルやノウハウを経験して、徐々に身に着けるのも一つの方法です。いずれフリーランスとして活躍するための人脈作りになり、将来の仕事の依頼につながることにもなります。

次に、案件獲得に人脈が得られない時の強い味方になるエージェントについて説明します。

エージェント利用のメリット・デメリット

次にエージェント活用のメリット・デメリットを説明します。まずは、デメリットから。

エージェント利用のデメリット

エージェントを利用したことによって損をすることがないように、デメリットも知って頭に入れておいてください。

▷自由度が制限される

時間と場所を選ばずに働けることがフリーランスの強みです。稼働日数5日、常駐の案件が多いため紹介されることがあり、自由度が低いと感じることもあります。案件によっては曜日や時間の変更が可能なため、希望する働き方についてエージェントに伝えて確認しておくと安心です。厚生労働省より「独占禁止法」「下請代金支払遅延等防止法」でフリーランスは保護されています。

▷直接案件を獲得するよりも収益性が下がる

エージェントを利用すると、手数料(中間マージンと呼ばれる)を徴取されます。非公開になっていますが、10〜25%となっているようです。そのため、フリーランスは無料でエージェントを利用できるのです。ちなみに、多重下請けになっている場合は、マージン率が上がります。

▷登録の手間がかかる

エージェントは、Webサイトで無料の登録ができます。案件の紹介前に、書類提出や面談を求められることもあります。書類作成は、職務経歴書、スキル登録、ポートフォリオなどです。これら書類作成と面談などで時間や手間がかかります。

次に、エージェント利用のメリットについて説明します。

エージェント利用のメリット

最近の傾向として、フリーランスの増加にともない、思うように案件が取得できないことも少なくありません。その場合は、案件の取得や福利厚生面をサポートしてくれるエージェントを活用することを検討するのも良いでしょう。フリーランスになって案件探しや仕事内容、対価についても知りたいですよね。「その案件を取り巻く人間関係」も心配ですね。窓口になる担当者との相性もさることながら、上司や関係者になる人たちの情報を、エージェントは持っています。受注する前にリアルな情報を得ることで、参画してからのミスマッチを防ぐことができます。希望の働き方実現のためエージェントを頼りましょう。

◉営業活動や煩雑な経理に時間と労力を割く必要がなくなるため、本業に集中できる

フリーランスは、本業だけでなく営業活動や煩雑な経理まで同時に行わなければなりません。エージェントは、事務手続きも代行してくれます。また、報酬に関する手続きも代行してくれるため、入金トラブルが発生しにくく、安心できます。

◉プロのアドバイザーが高額案件にマッチングしてくれる

独立したばかりの個人では獲得が難しい案件も少なくありません。エージェントに依頼すれば、非公開の案件や通常直接契約が難しい大手企業の業務を請けることも可能。また、フリーランスとクライアントの間に商流が1社のみしか介在しない「エンド直請け」案件と呼ばれる高額な報酬の案件を請けることが可能です。

◉仕事の受注が安定する

案件を完了した後に、次の案件を獲得するまでに空白が生じてしまった場合や、仕事が途切れてしまった場合、新しい仕事が見つかるまでは収入が入ってきません。そのような状態にならないように、エージェントから案件の紹介を受けることができます。また、案件が終わる時期を見越して新しい仕事を取ってきてくれるため、継続的な受注や収入の安定を得られます。

◉福利厚生が受けられることもある

エージェントを通して、正社員と遜色ないサービスが受けられる場合があります。受けられる福利厚生は、エージェントによって異なります。

まとめ

フリーランスは、テレワークが浸透して、目指す方が増加傾向にあります。パソコンとネット環境があれば、時間や場所にとらわれずに働くことができます。ここではフリーランスのメリット・デメリット、エージェントについてと利用することのメリット・デメリットを解説しました。フリーランスは、案件の獲得、本業業務、営業、経理や事務作業、社会保険関連の手続き、確定申告や納税などすべてを自分で行う必要があります。このとき、エージェントの活用でサポートを受けると、本業に集中することができることをお伝えしました。いずれにせよ、ご自分のライフプランに合わせて仕事を選び、仕事の評価や収入が期待通りか、それ以上の実りある形になるように応援しています。 

参考文献

  • ランサーズ『新・フリーランス実態調査2021〜2022年度版』
  • 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会『フリーランス白書2023』

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