フリーランスが結ぶ業務委託のメリット・デメリット
フリーランスと業務委託の違い
近年よく耳にするようになってきたフリーランスという言葉、皆さんはどういう意味なのかはご存じでしょうか?フリーランスとは、特定の企業や団体に属さない、個人事業主のことを言います。経済産業省が示したガイドラインにおいては、実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、 自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者を指すと定義されています。
フリーランスが活躍している代表的な仕事としては、ライターやデザイナー、プログラマーやイラストレーターなどが挙げられます。
次に業務委託とは、企業がフリーランスなどの受注側に業務を委託し、受注側がその業務をおこなうことによって報酬を得る契約のことです。
フリーランスは働く方法であり、業務委託は契約方法を示すということで、両者で意味合いが違うことを認識しておきましょう。
それを踏まえたうえで、今回はフリーランスに対する業務委託について考えていきましょう。
フリーランスが結ぶ業務委託
フリーランスはそもそも個人事業主なので、企業から案件をもらい業務委託契約を結んで仕事を行うという形が多くなります。
企業によってはコストを抑えるために、安い価格での契約を持ちかけたり、納期を短く設定したりと条件が悪いものを提示してくる場合もあるため、しっかりとその契約が納得いくものとなっているかを確認したうえで、契約を結ぶ必要があります。
業務委託契約のメリットとは
一つ目が、人間関係によるストレスが少ないということです。固定された人間関係の中に身を置くことがないので、そういったストレスからは解放されます。
二つ目が、時間や場所の制限があまりないということです。納期さえ守れば、好きなところで好きな時間に仕事を取り進めることが
できるということも大きなメリットです。
三つ目に、収入が分かりやすいということです。契約を結び、業務の遂行が完了したら、それに対する報酬が得られるということで、どれくらいの業務をこなせばよいかが明確です。
そして最後に、自分の持っている力を最大限に発揮しやすいということです。企業側のニーズに合った技術や知識を使えば、高収入にもつながり、モチベーションのアップにもつながります。
業務委託のデメリットとは
一つ目に、仕事量が流動的であるということです、それにより収入の不安定につながるため、仕事の不安定要素となってしまいます。
二つ目が、労働基準法が適用されないという点です。
会社と雇用契約を結ぶ正社員やパートとして働く人は労働基準法が適用されるため、休みや就業時間などに決まりがあり、守られる権利も多くあります。しかしながら、会社と雇用契約を結んでいない業務委託の場合には、自分は自分自身で守らなければならないという大きな責任があります。
三つ目が、確定申告や保険料の支払いなどを自分ですべて行わなければならないということです。個人事業主であるがゆえに、そういったことに関しても自分自身でやる必要があるため、一定の知識を身に着けておく必要があるといえます。
業務委託のメリットデメリットを見てきたところで、続いて業務委託にはどのような形態がるのかについて掘り下げていきましょう。
業務委託の種類
業務委託には大きく分けて2種類があります。
一つ目が「委任契約」です。
委任契約はあくまでも業務の遂行を目的としているものであり、成果を求められるものではありません。例えば、営業遂行の委任契約を結んだ場合には、たとえ当初の目標を達成できなかったとしても、営業を行ったことにないして報酬は支払われるというものです。
二つ目が「請負契約」です。
こちらは委任契約とは異なり、成果物が求められるものです。業務が途中になってしまったり、成果が上げられなかったものに対しては報酬が支払われないという仕組みです。例えば企業のロゴデザインなどを委託した場合には、たとえ様々な構想を練っていても完成していなければ、その過程に対する報酬は支払われないといったようなものです。
契約によって求められるものが異なるので、その点に関してもフリーランスとして契約を結ぶ際にはしっかり把握しておく必要があるといえます。
まとめ
いかがでしたか。
以上のようにフリーランスは、自由度の高い職業であるといえますが、その分責任や義担う業務の範囲も幅広く、決して自由=楽な職業ではありません。
フリーランスになりたいと考えている方は今一度、この仕事のメリットデメリット、また必要なことに関して理解したうえで始めるのがよいと思います。
例えば、自分磨きを行ったり、人脈を作っておいたりといったものから、仕事環境を整えたり、保険や年金、さらには開業届の提出や確定申告などの届け出関係をしっかり把握し提出するというものです。
フリーランスになるには必要なことが想像以上にあると思います。
しかしながら、そこの部分をしっかり行えば、きっと自分を生かした形で仕事に取り組むことができると思います。
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[取材・編集 KROW編集部]
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