複業（副業）を推進している企業を特集するインタビューシリーズです。第2回の紹介事例は「フューチャースピリッツ」谷孝社長です！

【フューチャースピリッツ】

https://www.future-s.com/
サーバーインフラからクラウドサービス、Webコンテンツまで、お客様が必要とするITソリューションをワンストップで提供
フューチャースピリッツ
京都本社 〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺粟田町91番地 京都リサーチパーク9号館7階
大阪ベース 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町4番20号グランフロント大阪タワーA 24階
東京ベース 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番2号　丸の内二重橋ビル2階​

25年にわたるシステム構築の経験と運⽤ノウハウが裏付ける「豊富な実績」があります。
ホスティングサーバー、パブリッククラウドの構築・運用から、クラウドサービス、Webシステムやサイト制作まで、お客様のビジネスの進化に貢献するための、Webソリューションをワンストップでご提供します。日本国内3拠点の他、海外グループ会社（中国・タイ・マレーシア）3拠点にも展開

KROW編集部（以下KROW）　本日はよろしくお願いいたします。

フューチャースピリッツ谷孝社長（以下谷孝）　こちらこそよろしくお願いいたします。

「フューチャースピリッツ」とは？

KROW　さっそくですが谷孝さんの会社の事業について教えて頂けますか？

谷孝　事業としては大きく分類して4つありまして、メインがマネージドインフラソリューション事業になります。加えてクラウドサービス事業、新規事業開発支援事業、プロデュース事業があります。
事業を通じて私たちはインターネットでビジネスを展開する際に必要なソリューションをワンストップで提供しています。

スキルアップを目的とした「会社公認 働かない制度」

KROW　新しい働き方への取り組みとして「会社公認 働かない制度（正式名称：社員スキルアップ支援制度）」というものがありますが、どのような内容なのか教えていただけますか？

谷孝　働かない制度は新しい働き方の中では1番古い制度で、2016年に開始したのですが始めたきっかけは社員からのアイデアでした。
元々、社員のスキルを上げていくって考えた際に、研修など会社内での取り組みでは限界があるなと感じまして、そんな中で社員の方から「もっと副業を推進したらどうか」という話がありました。
副業はもともと承認していたのですが、業務時間中に副業をできるようにしたらどうかというアイデアがありまして、そこで思ったのがスキルアップをするには普段やっていないことをすることが大切なのではないかと感じました。
つまり、副業を推進することによって社員のスキルアップに結びつけたというのがこの制度の本質になります。
そして、この制度の利用は副業ではなくてもよくて、社外学校や英会話など自分のスキルアップのために時間を投資して使えるという制度になります。

KROW　働かない制度利用の20時間は給与が出るんですか？

谷孝　出ます！

KROW　業務以外のことをしていても20時間分の給与をもらえるのはすごい制度ですね。

谷孝　なのでうちの会社からもお金払ってますし、副業やって収入があったらその分ももらえるという形になります。
そもそも、時間にお金を払っているっていう感覚がないので設計上そういった形になっています。

KROW　副業を通じてのスキルアップという面でとても共感できます。
社外の活動を通して普段無意識に行っていることを意識するという面では、私もKROWの企業様と複業者さんの面談に同行した際、複業者の方が自分自身をアピールしている姿を見ていますと感じる部分があります。具体的に言いますと、普段、会社員として仕事をしていると自社商品の売り込みはするけど自分自身を売り込むという経験はしていません。複業では、面談や仕事を通じて自分自身を売り込む必要があり、自分が出せる価値を言語化しなければいけません。そういった経験はきっといい刺激になっているんだろうなと感じますね。なので副業を通じて良いスキルアップに繋がっていると感じています。

実際に社員さんはどんな活動をしているのか

KROW　働かない制度で実際に社員さんはどのような活動をされているんですか？

フューチャースピリッツ社員阿部（以下阿部）　私は今年1回利用させていただいたのですが、デザインやWebの手伝いということでポスター作成やバナーを作るなどの活動をしました。
あとは、仕事とは関係のない内容のセミナーへ業務時間中に参加させていただきました。

KROW　制度を利用するためには事前に申請をするといった形になるのですか？

阿部　そうですね、Web上から申請するだけです。あとは上長と谷孝社長の承認さえ得られればすぐに制度を利用することができます。

KROW　活動の内容によって不承認になる場合はあるんですか？

阿部　今まで不承認になった例は私は聞いたことないですね。
話は戻りますが、実際に制度を利用している方の中には自作アクセサリーのオンラインショップ運営や地域イベントの企画運営なども、業務時間内の20時間を使って活動している人もいます。

社外での経験は仕事にも繋がってくる

谷孝　先ほどの繰り返しにはなりますが、どんな職種であれ社外での経験は仕事にもプラスになるだろうと考えています。
現時点でルールとしては、業務時間の20時間までの自由活動を認めるというだけで、そこまで複雑にはしていません。マイナーチェンジは今後もしていく予定ですが、一旦は現状の形で進めていきたいと思っています。

KROW　よく考えると業務時間外の副業を認めた上で業務時間内の副業も認めているというのは面白いですね。とても積極的に副業を推進されていますね。

谷孝　全体を通して言えることなんですが、収入のために活動をするというより新しい経験やスキルアップを目的にしている人がほとんどになっています。

KROW　その点に関しては、当社のアンケートや他の調査でも収入よりスキルアップを目的にする方が多い傾向にありました。あとはベテラン社員の方だと、今まで培ってきた経験やスキルを用いて、社外に価値提供や社会貢献をしたいというやりがいの部分を持っている場合が多く見受けられましたね。

働かない制度は社員と会社の両者にメリットも

谷孝　制度のメリットとしては、私たちの意図通り(制度を利用したメンバーが)副業を通じてスキルアップや良い経験ができたという声がありました。
他にも家業を手伝っているという方や経営の勉強ができたといったメンバーもいました。
あと会社側のメリットなんですが、これは意図していなかったのですが採用におけるメリットとして、新卒・中途ともに「とりあえず話しを聞いてみよう」という方が増えまして採用における母集団を作る上ではメリットがありました。

KROW　(資料をみて)文化面でお互い助け合える文化が育ってくるってあるのが面白いですね。

谷孝　忙しいメンバーがこの制度を使いたくても使えないという不公平感を懸念していました。実際に当初は少しそういうのがあったんですけど、この制度を使った人がスキルアップをすることで結果として会社全体が良くなるという制度の趣旨をしっかり伝えたことによって、お互いの成長を支え合うといった目線に繋がっていきました。

制度をきっかけに転職されない？仮に損得でみても結果として得がある

KROW　あえて質問させていただきますが、この制度をきっかけに転職されたらどうするんだという意見もありそうですが、そういった質問をされた際にどのようにお答えしていますか？

谷孝　この制度を利用して副業から転職する可能性があっても全然OKなんです。結果それで本人のパフォーマンスが上がって社会に大きなインパクトを与えられるのであればいいなとは思っていて、かつ繋がりは残るので。

KROW　卒業生が良い感じでフューチャースピリッツのサポーターになってくれたり、それこそ案件で繋がっていければ良い関係性が築いていけそうですよね。

谷孝　もちろんその目線もありますし、仮に損得でみても結果として得の方が大きい気がするんですよね。
転職しちゃう人もいるかもしれないけど、この制度によって本人のパフォーマンスが向上し、かつ案件の部分でも繋がっていけることを考えると得の方が大きいと感じていますね。

KROW　個人としても幸せになって、会社にも良い文化が作られていってという両者にメリットがあるならばプラスになりますよね。

谷孝　転職したとしても社会に良い影響を与えられます。それで充分です。

KROW　谷孝社長にとっては、フューチャースピリッツも社会をよくするためのツールの一つで、社会をよくできれば、フューチャースピリッツという箱にこだわらないというお考えが素晴らしいですね。谷考社長の視座の高さに感服いたします。

副業の経験が直接的に本業に活きた実例はある？

KROW　副業の経験が本業に活きたというわかりやすい例ってありますか？

谷孝　わかりやすい例でいうと、ECサイトを運営している方がいまして、うちはECサイトを作ることはあっても運営はしないので、副業でECサイトを運営することによってお客さんの目線に立つことができるという部分では本業に活きていますね。

KROW　同じ目線で話すことができるようになったということですね。

フューチャースピリッツとKROW

KROW　ありがとうございました。私たちも似たような考えを持ちとても共感できる部分がありました。
フューチャースピリッツさんの中でも社外で副業として働いてみたいという方がいましたらご登録や案内をしていただけたらと思います。

谷孝　私たちのメンバーでも働かない制度を使ってみたいけど、何したらいいかわからないという方が多かったです。
なので、そういった方に向けてKROWのサービスを利用することで副業を実際にしてみるという機会を会社として案内できる流れができればなと思い、KROWさんにお声がけさせていただきました。

KROW　ありがとうございます。お声がけを頂き、「働かない制度」という制度が気になっていたので、併せてインタビューまでさせて頂きました。谷孝社長、本日はお忙しい中ありがとうございました。

[編集後記]

働かない制度に関する思いや誕生秘話を伺うことができました。
谷孝さんの社員さん目線での考えや社会に良い影響を与えたいという強い想いを感じられるインタビューとなりました。
KROWでは複業インタビューシリーズと称して複業家やそれを支える人・企業にお話を伺い記事にしていきたいと思います。「こんな記事が読みたい」「こんな人の話を聞きたい」などご意見やご希望がございましたらこちらまでお知らせいただけたらと思います！

【フューチャースピリッツ】

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インターネットでビジネスを展開する際に必要なソリューションの提供
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[取材・編集　KROW編集部]