「複業家・岸本泰之」さんに聞く!複業家になるまで秘話とこれからの複業とは

インタビュー

KROWでは複業家としてご活躍している方に取材協力をいただき、ご紹介をしていく企画を始めました。記念すべき第1回は「複業家・岸本泰之」さんです。

「複業家・岸本泰之」プロフィール

https://fukugyoka.com/
https://note.com/fukugyoka/

1977年生まれ。
東京農工大学大学院 電子情報工学専攻 修了
京都芸術大学 デザイン科 建築デザインコース 卒業
2001年 大手電機メーカーへ就職
2002年 複業家を開始
2017年 不動産デベロッパーへ転職
2020年 複業家のホームページを公開

業務領域(保有資格等)

建築
・インテリア一級建築士、既存住宅状況調査技術者、CASBEE建築評価員、キッチンスペシャリスト、スマートマスター

不動産
マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士

情報・電気
第2種情報処理技術者、第2種電気工事士、家電製品総合アドバイザー

行政
日本政策学校修了(第6期)、GR人材育成ゼミ修了(第5期)

その他
ファイナンシャルプランニング技能士(2級)、簿記(3級)、色彩検定(2級)、エコピープル
運転免許 普通自動車運転免許、普通自動二輪免許

KROW編集部(以下KROW) 本日はよろしくお願いいたします。HPを拝見して『働き方を「もっと自由に」「もっと楽しく」』に共感させていただきました。当社の理念が「はたらくを楽しく、かっこよく」なので、方向性が一緒なのかなと思っています。
岸本泰之さん(以下岸本) こちらこそよろしくお願いいたします。大変興味深く御社の事業を拝見させていただきました。

プロフィールについて

KROW「まずは自己紹介をお願いしたいと思います。パッと見ただけでもツッコミどころの多いご経歴でいろいろお聞かせ頂けたらと思います。」
岸本 もともとは某大手電機メーカーに新卒で入社したのですが、13年間在籍して12年間複業をしていました。
KROW えっ、13年中12年ですか?ということは新卒2年目から複業をされていたと。
岸本 はい、”複業”の定義にもよるとは思いますが、自分は2年目から始めていました。「会社外の活動=複業」と定義をしていて、報酬の有無・大小は考慮しておりません。例えばプロボノとか地域活動なども含めてます。その後不動産デベロッパーへ転職して現職です。複業に寛容な社内制度もあり、現在は週4日を会社員として勤め、週2日を別の仕事しております。
詳細にはホームページにも紹介(https://fukugyoka.com/#section-127)をしておりますが、建築デザイン設計を中心とした任意団体や社内ベンチャー制度(リソースの1/10を使って完全に違う活動をしてもよい)を活用した地域コミュニティのマッチングサービスなど「会社外の活動」を積極的にしてきました。「岸本アトリエ」という建築事務所の時代は今考えるといわゆる「ヤミ複業」に当たりますかね。逆に、今の状態はまさに「複業」をしています。

目指しているところ

KROW 岸本さんは最終的にどのようなところを目指されていますか?
岸本 (私だけではなく)みんなの働き方を変える複業をビジネスにしたいという思いでやっています。これをビジネスにしていくためにいろいろ模索をしている最中なのですが、その模索の仕方として「サラリーマンが複業をするというのはどういうことなのか?」という疑問を「まず自分がやってみよう」ということで約1年前(2020年12月から)「複業家(商標登録申請済)」として活動を始めたところです。
「複業を仕事にしよう」と思ったのは最近なんです。もともとは「会社以外のこと」をやるのが自分のスキルアップにもつながるという考え方からスタートしていて、ちょうど最近になって会社の制度も変わってきたというタイミングで本気で走り出したということで目指す形が見えてきたところなんですね。ですので最終的な目指すところは「はたらくを変えたい」というところで、複業は手段だと思っています。

キャリアについて

KROW ちょっと戻りますが、複業の活動を詳しくお聞きする前に、会社(本業)では何をしてきましたか?
岸本 まず電機メーカーではいろんなことをやらせていただいたのですが、最初に半導体のエンジニアをやっていました。液晶テレビの開発で中国向け製品の責任者をしていて、No.1になってしまい他のことがやりたくなりました。その後住設関係の合弁会社に出向したりできて「暮らしの中に溶け込む感じが得たい」と感じて建築に興味を持ちました。そのようなときに「Only One企画本部」へ社内転職をしまして、インテリア部門に異動しました。そのときにエアコンの営業をしていて、結果的に売り先であった不動産デベロッパーへ転職することになりました。転職後はリノベーションの設計部隊→営業→バックオフィス→webサイト運営→基幹システム開発と幅広く経験を積ませてもらっています。

資格について

KROW ところで、岸本さんはとんでもない量の資格をお持ちですが、何がきっかけだったのですか?岸本 実は1社目の電機メーカーで経営が大きく傾いたときに「1秒たりとも残業をするな」というお達しが出たんです。その頃「半導体のエンジニアでは暮らしの中に溶け込む感じが得たいという思いを実感することができない」と思っていた矢先だったので、建築デザインの大学に入学し一級建築士を取得しました。
KROW 一級建築士って働きながら取れるものなんですか?
岸本 資格って時間さえあれば(受験資格さえあれば)取れるものだと思っています。

資格を取って変わったこと

KROW 本業とは無関係な(しかも難関の)資格を取得されて、考え方など変わりましたか?
岸本 資格取得そのものよりも、それによって結果的に外部の人との接点が劇的に増えました。電機メーカーの開発職となると、極めて限られた社内の人としか接することはないと思います。それが同じ資格を取るために学ぶ仲間、合格後の研修などで知り合った人たちとのつながりが何よりも大きかったです。そういう意味で、働く人みんなに「もっと外の世界を知ろうよ!」と伝えたいですね。学校という場所じゃなくてもサッカー好きの人が毎週フットサルに行くみたいなことと一緒かもしれませんね。KROW(池田) それ、わかるような気がします!自分もなんとなく誘われて入った「地元(香川)を盛り上げよう会」に参加して、社外での思わぬ出会いがものすごく増えたときに世界が変わった経験あります。
岸本 それって、どういうきっかけで最初に行ったんですか?
KROW(池田) ”声のでかいヤツ”に誘われて特にあまり考えずに引っ張られて行った感じですね。多少は出会いも期待して。
岸本 なるほど。そういう”声のでかい人”的な体験を恣意的に仕掛けられるかが僕の今の課題です。それなりに意識や想いがある人に偶然が重なると「広義の複業」をする機会が発生して、その結果として「サラリーマンなのに外に出ていく」というメリットを感じる人を作るというイメージです。

複業を始めてから

KROW 話を複業に戻しましょうか。岸本さんは複業を始めてかなり長いのですが、今の所感はいかがですか?
岸本 最近わかってきたのが「あらゆる複業を含め3つが限界」だなと実感値として思い始めました。私の場合、現在は・本業(会社員)・建築事務所・マンション管理組合支援の3つをやっているわけですが、4つ目からがかなりきつい。5つとかやっているときは吐きそうでした(笑)
これって結局時間の使い方の問題だと思うので、サッカーが好きな人が余暇でフットサルに時間を使ったり、子育てするのと構造が似ていると思います。

複業支援サービスのビジョンについて

岸本 広い意味でKROWさんと競合関係にある「複業支援サービス」についてちょっと議論させてください。私自身は「とりあえずやってみましょう」という考え方になってしまうのですが、KROWさんの登録者の方たちは実際にどうなんですかね?「複業をやる」と決めてから登録するというよりは「なんとなく登録してみる」という温度感の人の方が多んですか?
KROW どのタイプもいらっしゃいますね。本当に登録だけされて情報だけ取ろうという方から具体的に募集にエントリーされる方、エントリーも熟考して一つ応募される方もいればたくさんエントリーされる方もいます。でも、世間平均からしたら複業で検索して当社を見つけ、登録するだけでもかなり意識が高い方が集まっているイメージですね。あとは2つ目の時間をサッカーではなく仕事に使おうとされている方が多いので、仕事が好きな方が多いですね。
岸本 ということは「お金を稼ぎたい」という動機ではない方が多いんですかね。
KROW その傾向はあります。あとは「経験していること」には報酬を求めますが、「経験していないこと」には報酬を求めない気がします。
岸本 それはすごい!厚労省の報告には「お金を稼ぎたいから副業(複業)する」という動機が1位って聞きました。

岸本 今の話を聞いていると私の顧客ターゲットとKROWさんのターゲットはちょっと違う気がするのが面白いですね。
KROW:「複業をやりたい」と決めてから具体的に探す会社員
岸本:漠然とした不安を持つ人、やりたいことがあるけどどうしていいかわからない 
 →「複業」をやると決めていない人の裾野を広げたいって感じで棲み分けができているように思いました。
KROW なるほど。複業のアドバイザーみたいな立ち位置ですかね。岸本さんご自身は迷いなくやれる人なんですか?
岸本 迷う前にやれちゃう人ですね。。で、飛び込んでみたらよかったですよ、という感じです。「飛び込み方がわからない」とか「飛び込む先がわからない」という人向けのサービスもいいのかもしれません。

「複業相談」というサービス

岸本 そんな感じでターゲットの人たちの悩みを解決するサービス、つまり「どんな複業があるのか、向いているのか」「そのときにどんなサービスを使うのがいいのか」みたいな部分がだいぶ体系化できてきたと思っていて、プラットフォームを作ろうとしているところです。複業というものの本質は「本業ではないスキルを使ってお金を稼ぐ」ことにあり、それを理解してもらうことがミッションなのかなと。
KROW 複業には①Education的な意味合い②経験・体験的な意味合い③プロボノ・社会貢献的意味合い④マネタイズ・報酬的意味合いが含まれているのかなと。世に言う「副業」は④だけの意味合いが濃いですが、KROWでは②や③の部分のニーズに応えるサービスの認識ですが、岸本さんの目指す部分は①からなのかもしれません。

副業版「ほけんの窓口」

岸本 以上をまとめると、こんな図になるのかなと思って作ってみました。
岸本 最近思うんですけど「複業は本業を外から見る機会でもある」ということ。海外旅行に行って帰ってくると日本の良さに気づくというのと似ていると思っています。

結論!

KROW いろいろお話をさせていただきましたが、今日一番気になっていたところは岸本さん複業を始めたきっかけだったのですが、会社外の活動というところが腹落ちした気がします。KROWメンバーも自分から動いて社外の接点を持ったことが刺激になった体験を思い出しました。
岸本 とりあえず飛び込んでみたらこんなによかったよ!を伝えたいのは結構みんな共通の感情なんですよね。自分が作りたい社会の一歩目が「会社の外に出よう!」ってところなのかなと思います。KROW いろんなお話を伺って、KROW創業メンバーの一歩目も確かにこのような会社外の活動だったことを思い出しました。結構シンプルなことなんだけど、みんながみんなできることでもないんですよね。例に出てきた「声のでかいヤツ」がそこら中にいて、一旦は外に出る経験をする人が増えれば、世の中の働き方が変わる一歩になる。とても大きな発見だったと思います!

【編集後記】

予定の1時間を大幅に越え、さらに話が盛り上がりましたがお時間も遅かったこともありこの辺でインタビューを終了しました。世の中を変えたい!という想いが共鳴し合った素敵な時間でした。第2弾のインタビューもしたいと思っております。岸本泰之さん、長時間のご協力ありがとうございました。

複業家・岸本泰之

ホームページ:https://fukugyoka.com/
ブログ:https://note.com/fukugyoka/
facebook:https://www.facebook.com/kishimoto.yasuyuki
instagram:https://www.instagram.com/ganch/
複業相談・お問い合わせ:https://fukugyoka.com/

「複業」をはじめよう!

KROWはこのようなご自身の持てる能力を広く社会に還元する(複業=Multiple job)意欲のある方をサポートしおつなぎしております。

現在会社員の方はもちろん、資格をお持ちの方、起業家の方など「真の意味の複業」を目指す人を募集しています!

[取材・編集 KROW media編集部]

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