複業としての財務の仕事

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複業としての財務の仕事

財務の仕事とは?

財務とは、経理が作成した帳簿や財務諸表などをもとに、

  1. 財務戦略の立案
  2. 予算・資金管理
  3. 資金調達
  4. 余剰資金の運用 などを行う仕事です。

会社のお金に関わる様々な分野の仕事を担っていることから、専門知識だけではなく交渉力や企画力などといった力も必要とされます。

経理との違いは?

よく、「財務」と「経理」の仕事が混同されることがありますが、業務内容は大きく異なります。

経理の仕事は、先でも少しお伝えしましたが、伝票の作成や帳簿への記帳、支払いや請求、税金関係の申告などです。企業の収支等の経営活動の結果を記録することが主な役割になります。

一方財務は、企業が持つお金を管理することのほか、経済的な視点から経営に関する提案を行います。企業全体のお金の流れや収支を把握し、企業経営についての知識や分析が必要とされるのです。

具体的な財務業務

ここからは財務の仕事について具体的にもっと見ていきましょう。

1、財務戦略の立案

経理が作成した決済書や財務諸表をもとに、資金の使い方を考えていきます。その際には、社内における金銭の供給を統括・管理する立場にあり、企業の安定的成長のために各部署が必要とする資金を滞りなく、適切に行き渡らせることが大切です。そのためには事業計画にもとづき、各部署が持つ資金ニーズを正確に把握していきます。

次に、各部署が必要とする資金をどこから調達するのか?どうやって調達するのか?といった最適解について考えていきます。その上で資金調達計画を立て、計画を実行していきます。銀行や投資家などとの折衝も財務の仕事のうちです。

さらには、財務面から企業価値の最大化を図るのも財務の役割の1つです。負債と株主資本の資本構成を見直したり、負債調達にかかるコストを下げたりするために金融機関等と交渉することも大切です。

2、予算・資金管理

各部署に分配したお金が適正に使われるよう管理することも、財務の重要な仕事です。しっかりと管理を行わないと、将来的に予算や資金が不足し、必要な支払いができなくなってしまう恐れがあります。万が一、支払いが滞ってしまった場合は企業の信用が落ち、今後の取引に大きく影響する可能性が高いからです。

資金調達力の維持と向上を図るには、安定した経営を行い、企業価値を上げなければいけません。そのために予算を管理し、必要に応じて資金の配分を行うことで、計画的にお金を使えるようにするのが財務の役割です。

3、資金調達

必要な部署に必要な資金を分配するのも、財務が行う資金管理のひとつです。しかし、事業計画によっては、多くの資金が必要になる部署が出てくる可能性もあります。そのような場合、財務は企業全体が資金不足に陥るような事態にならないよう、計画的に資金を調達する必要があるのです。

ただし、資金が足りないからといって、すぐに借入をすれば解決するとは限りません。借入を行う前に、資金を分配する必要性や代替案について検討するのも財務の仕事です。

4、余剰資金の運用

会社の保有する資産のうち、運転資金に充当する必要のない資産である「余剰資金」を運用するのも財務の仕事です。

余剰資金を有効活用することで、さらなる利益の創出へとつなげていくことも財務の仕事のひとつなのです。

副業としての財務業務

近年では、経理の仕事でもフリーランスや業務委託で副業としての働き方が増えています。

これまで経理に関わってきた人は、その経験を活かせたり、資格を活かしたりするといった方法もあります。資格を活かす場合には、具体的にどのような資格が重宝されるのでしょうか?

1、日商簿記

日商簿記は経理や財務業務に役立つ資格です。

経理業務を行うには会計の知識が必要ですが、日商簿記の資格を取得することで、会計に関する考え方や、知識を身につけることができます。

簿記には3級から1級までありますが、実務で利用する場合には2級以上が必要とされます。まずは、2級を目指して学習を進めることがおすすめです。

2、ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーも財務系の仕事に役立つ資格となります。

ファイナンシャルプランナーの場合は、個人のお金に関連する側面が強く、ライフプランニングや資金計画、金融資産・不動産運用、税金対策などのお金に関するエキスパート資格といえます。

これを取得していれば仕事上でも顧客からの大きな信頼を得られるきっかけになることもあるでしょう。

3、税理士

税理士は、税金に関連する国家資格です。税理士試験は、科目合格制度という制度があり、試験科目を1つ1つ受験・合格することで、資格を取得することもできるため、働きながらで時間がない場合ににおいても、比較的挑戦しやすい資格といえます。

税理士資格は、企業においても、税金申告など非常に役立つ資格であり、個人に対しても申告作業を行うことができますので、様々なシチュエーションで利用できる資格といえます。

4、公認会計士

公認会計士は、言わずと知れた最難関国家資格の1つです。
財務諸表の監査に関するプロフェッショナルであり、社会的な信頼も非常に高いのが特徴です。
公認会計士資格保有者が監査した財務諸表を銀行に提出すれば、相手からの社会的信用度も高くなり、融資を受けやすくなるなどの大きなメリットもあります。

まとめ

財務の仕事は企業が成り立つうえで必要不可欠な仕事であるといえます。今後も業務委託といった形での企業からのニーズは増えると考えられるため、副業をお考えの方はぜひ財務に関する知識を身に付けることや、資格取得がおすすめです。

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