【アメリカ発】プロボノとは?語源から生まれた背景、メリットまで解説。
「プロボノ」という言葉をご存知でしょうか?
アメリカ発祥と言われており、ボランティアとは違った社会貢献の形で注目されています。
そこで今回は、プロボノに関する詳細からアメリカとの関係性、具体的なメリットまで解説します。
アメリカ発のプロボノとは?
プロボノとは、自分の専門的スキルや経験を活かして、無償で社会貢献に取り組む活動のことを指します。
無償の社会貢献のため、報酬は得ることができませんが、自分の専門性を活かして社会貢献ができるため、やりがいを感じて活動している方々によって行われています。
プロボノの語源
プロボノというのは、ラテン語の「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、「公共善のために」を意味します。
つまり、プロボノ活動は社会貢献のための活動を意味する言葉であり、ボランティア活動と近しい要素があります。
プロボノが生まれた背景
プロボノが生まれたきっかけは、法律に関する専門性を持った人々が、自分たちのスキルや知識を活かして、社会奉仕活動を始めたのがきっかけです。
そのため、プロボノといえば弁護士というイメージを持つ方も多いかもしれません。
実際に、現在においても弁護士におけるその精神は受け継がれており、全米法曹協会は弁護士に対して、1年間を通して50時間以上のプロボノの活動を行うことを推奨しています。
このように、権利の問題や金銭的な面に悩みを感じている方々に対して、プロボノとして支援をするということから生まれました。
プロボノとアメリカの関係性は?
プロボノは、元々アメリカやイギリスのような社会貢献に対して意識の高い国から普及したと言われています。
そして、プロボノの発祥は諸説ありますが、1990年初頭にアメリカで始められた「弁護士による無料の法的サービス」が最も有力と言われています。
また、アメリカでも弁護士分野だけの展開にとどまらず、2001年創設の米国Taproot Foundationが行ったチーム型のプロボノプログラム「Service Grant」などの他分野へ展開しています。
その展開の経済効果は10億ドル以上とも言われています。
プロボノとボランティアの違いは?
「無償で社会貢献に取り組む活動」と聞くと、プロボノとボランティアは同じような活動に聞こえるかもしれません。
しかし、厳密には定義が異なります。
その違いとしては、一言でいうと「自分の専門的スキルを活かした活動かどうか」と言う点です。
例えば、ボランティア活動というと、災害時にがれきを撤去したり、食料を配ったりするような活動のイメージがありますよね。
そのような活動は、基本的には専門的スキルを要する活動ではなく、いってしまえば誰が行っても貢献することができます。
一方で、プロボノ活動の場合は、弁護士分野が良い例ですが、自身が本業で得た専門的スキルや経験、知識などを活用して社会貢献をする活動です。
そのため、プロボノ活動とボランティア活動では厳密には別のものであり、「自分の専門的スキルを活かした活動かどうか」という点で異なります。
プロボノ活動をして得られるメリット
新しい人との繋がりが得られる
プロボノ活動を始めることで、多くの人と出会うことができます。
特に、一般的にはチームを組んで活動することも多いため、支援する相手だけでなくチーム内でも関係性を持つことができるでしょう。
普段の仕事では出会うことのない人たちと新たな関係を築くことができることで、
・新たなビジネスに繋がる可能性がある
・自分とは別の分野で働いている人の話を聞ける
などのメリットがあります。
そのため、プロボノ活動を通して、新たな人と繋がりを持つことができる点も魅力の一つです。
自分の専門的スキルを高めることができる
プロボノ活動は、本業で得た専門的スキルを活かして社会貢献する活動です。
そのため、自分が普段から発揮している力を社外で試すような形になります。
そうした新しい環境や背景の異なるチームメンバーとゴールに向けて活動をすることで、普段の仕事では得られなかった気づきやスキル向上に結びつくことが期待できます。
社会貢献のやりがいを感じることができる
ボランティアと同様に、人の役に立てているやりがいを感じられる点は言うまでもありません。
特にプロボノ活動の場合は、専門的スキルを通して支援するため、より一層貢献度が実感できるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はプロボノに関する詳細からアメリカとの関係性、具体的なメリットまで解説しました。
プロボノ活動によって、ボランティアとは違った点を得ることができます。
働き方を見つめ直したい方や社会貢献のやりがいを感じたいと考えている方は、プロボノ活動を検討してみてはいかがでしょうか?
本記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。
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[取材・編集 KROW編集部]
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